すっかりご無沙汰しております。2023年こそは定期的にゆる〜く綴って行きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
今回はヴィンテージのデッドストックバスケットボールシューズのインソールリペアについて綴ります。表現が不適切ではありますが、こちらぱっと見コンバースにそっくりなシューズです。
Bob Cousy PRO 14というモデルでMADE IN USA、サイズは9 1/2でデッドストック(だったはずです)。昨年10月に渋谷のMr.cleanさんにて27,500円(税込)にて購入しました。Mr.cleanさんの価格設定、本当に神です(^ ^)
ちょっと写真だとわかりづらいのですが、紐の焼け具合が左右で違っているんです。もうこれだけでお腹いっぱいになれるというか、これがつまみでハイボール何杯も飲めます(笑)
反対側はクリアテープで補修してありますが、このゴールデンサイズ、すごすぎます。
ヴィンテージ感あふれるソールですね。
デッドストックでこの値段って激安すぎでは?と思っているそこの読者様、はい、そうなんです…
手書きのアイテム説明にも記載がありましたが(Mr.cleanさんのこの手書きアイテム説明大好きです)、インソールのクッション層の経年劣化があったため、この価格だったんです。
購入の前日にもお店を訪れていたのですが、30分ほど悩みに悩んで(実際はそこまで長くないかと思いますが、それくらいに感じました)、その時は購入しないと決断しました。しかし自宅に帰る道中、どうにかしてリペアできないか?購入後なので上記の写真のようにめくりあげていますが、お店で悩んでいる時は軽く触って劣化を確かめる程度しか当然できません。「インソール リペア」「コンバース インソール リペア」等で検索しても、リペアをやってくれそうなお店を見つけることができませんでした。しかし、とある3つのキーワードで検索すると・・・なんと見つかったんです。
次の日は三軒茶屋に古着リペアで行く用事があったので、その帰りにもう一度Mr.cleanさんへ行き、悩みに悩んだ末に購入。前日に見つけたお店に依頼しようとしましたが…
インソールの表のデザインはそのままにしてのリペアは可能なのだろうか?
かなり手間がかかるこのリペアを果たして引き受けてくれるだろうか?
このリペアはヴィンテージスニーカーが好きな方にしかできないのではないか?
などといったことを思うようになり、私が出した答えは・・・
Shoe Repair & Custom LIMEさん
にお願いすることはできないか、でした。Instagramでものすごいリペア技術は拝見しておりました。しかし、Instagramでは新規受付は停止中との表記がありました。ホームページのトップを確認したところ、停止中との後に
尚、ライニングや剥がれ直し等、軽度のケースは対応できる場合もございますので、強くご所望される場合は、メールにてお問い合わせ下さいませ。宜しくお願いします。
とありました。
もうこれは問い合わせてみるしかないと思い、丁寧な言葉遣いと熱い想いを言葉に込めて、写真を添えてメールしました。きっとダメだろうな〜と諦め半分でいたところ、なんと引き受けていただくことができました!!
今回のケースだと可能かと思いますが、一人での作業のため、溜まっているいる依頼をこなすのが精一杯なので、催促などは控えて頂き、待てることができるのであれば、受けますとのことでした。またホームページに記載の利用規約にどういただく必要がありますとのことでした。
当然のことだと思いますので、1年間くらいは待つ覚悟でリペアをお願いすることにしました。
ところが、なんと予想に反して1週間ほどでリペアが完了しましたとの連絡がメールで来ました。
こちらはインソールを外した時の状態です。トップシートは取り除いた状態です。劣化したブルーのクッションソールを取る方法が、結局手で一つ一つを気をつけなてとるしかなったそうです。片足だけで2時間以上かかったとのことでした。
下層のハーフクッションはこのように再現いただきました。素材はEVAです。
インソールクッションもEVAにて新規作成。トップシートは再利用です。実際のソールがブルーでしたがブルーの素材は市販されていないので手配はできないのでご理解くださいとの事前に説明を頂きました。
こちらはスチールシャンク(鉄の芯材)というそうです。通常このようなスニーカーにはまず組み込まれていないとのことでしたので、リペアの際は外していただいて大丈夫ですと伝えました。最終的には組み込んで頂きました。ソールの構造的に中心が薄い構造の為、補強を兼ねてオリジナル通りにして頂きました。オリジナルのキャンバス地は、劣化で使用には適さないので、こちらは新規で張替えて頂きました。
こちらが戻ってきたスニーカーです。履けるヴィンテージスニーカーになって戻ってきました。それも1週間ちょっとでです。事前にいただいていた見積もりよりブルーの劣化したソールを手で一つずつ取り除くなど想定外のこともあって、金額は当初見積もりよりアップしましたが、それでも信じられないくらい安い価格です。諭吉に到達していないんですから・・・
オーダーメイドのリペアを依頼者に寄り添った形で行って頂けて、本当に感激しましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
なお、Shoe Repair & Custom LIMEさんのInstagramにてこのシューズのリペア事例がアップされていますので、ぜひご覧いただければと存じます。今回、このようなブログで紹介する件は、ご了承いただいております。
これまではニューバランスのシューズのリペアをご紹介してきましたが、今回はタイプの違うヴィンテージのコンバースタイプのバスケットボールシューズのリペアを紹介させて頂きました。
ヴィンテージスニーカー好きな方へ少しでもお役に立てる情報となれば良いなと思っております(^ ^)
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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